一本の鉛筆の向こうに

スリランカの鉱山で黒鉛をほるポディマハッタヤさん。アメリカの山中で木を切るダン・ランドレスさん。コンテナ船のコック長、ミグエル・アンヘル・シップさん。鉛筆工場ではたらく大河原美恵子さん……。人は鉛筆一本でも、ひとりで作りだすことはできません。その鉛筆がきみの手に届くまでに、数え切れないほど多くの人たちが働いているのです。

小学校4年生くらいでしょうか。(知恵袋によると光村小4下 国語 はばたき 平成3年検定済)
国語の教科書に収録されていた詩人谷川 俊太郎さんの著作の児童書です。

登場人物のポディマハッタヤさんという名前が、小さいときは珍しくて中学生くらいでも突然話題にでてきたり、意外と忘れられない物語です。

当時としては、一本の鉛筆が多くの人の手を経て目の前に存在していることに、深く考える・・・ということは残念ながらありませんでしたが、大人になってふと思い出す瞬間があります。

それは登場人物のトニーゴンザレスさんやダンランドレスさんではなく、
今だって目に見える物体は、はたまた口に入る食べ物も自然にあったものを誰かが採取して、誰かが加工して、誰かが運んできてくれて、誰かがお店に並べたものを手に取っているわけです。

朝がくると まど・みちお

http://www.soraji.com/ouenka/work/010.html

スマートフォンだって、銀行預金のプログラムだって、雑誌テキストだって、つけたテレビでやっている番組だって、だれかが作っているのです。

一応、物を作る仕事にも縁でいくつかしてきたのですが、消費者ってやっぱりそこまで意識が働いていなんだなぁと思う、ちょっと愚痴っぽくなる時があるのです。

世の中はちょっとした思い付きでは動かせないし、目に見えるすべては因果があってそこに存在しているわけです。

仕事などで、上に立つ人はたまに強引に物事を進めようとします。
強引だからこそ、物事は動く。時には刺激も必要で自分では気づかないことに気づくこともある。できない理由をいくら並べても進まない・・・。

そんな一場面、ちょ~とだけ配慮やイメージが足りないと、雰囲気が悪くなったり信頼関係がわりと簡単に壊れたりします。

経験を多く積むことによって、情報が増え、知識が付き、慣れて、でも失敗することもあって、もっと良くしようと考える。それでよくなる。っていうかそれしかない。それが成長。

物事を進めるうえで、想像力を働かせて先読みする力、と視野を広げること、そして真剣に考えて整理する力はとても重要だと思います。(無理やりまとめる)

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コンビニにならんでいる多くの新商品も、誰かが手に取ってもらえるようにシーズンに合わせて企画して、仕入れ先を選定して、原価を決めて、人を動かして、パッケージを決めて、展開方法を決めて・・・
私はコンビニに置いてある商品の企画をしたことはありませんが、ざっと考えていろいろなプロセスがありそうな気がします。

ミスって叱責される部下、自信満々だったけど結局失敗した上司、アイディアは面白かったのに調整されてつまらなくなった物、最後の最後に欠陥が見つかりお蔵入りした企画、物が目の前に来る前にいろんな物語があったのを考えると少し楽しいです。

一本の鉛筆の向こうに多くの物語があることを小4の教科書で教えてくれる、この物語は改めて重要だなと大人になってわかるのでした。

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1 件のコメント

  • No:5.nonameひろなみ かずこ : 2020/05/01(金) 10:27 ID: E5MzAzNjk

    さすが教科書!
    いいお話を載せていたんですね。
    この教科書で学んだ子どもたちのどこかに記憶され、伝わるけとでしょう。

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